DAI-6

センスの良いお客様で難しい提案もされる方であったため、一緒に考えながらの工事でした。
工事中に職人魂に火がつき、凸凹のキッチン、Ｒ壁のパーテーションを発案しました。
仕上げはモールテックスを左官仕上げとしました。
ここでも火が付き、大工の私が左官仕上げしてしまいました。

1枚目：玄関ホールに古い分電盤があり、配線が複雑で交換出来なかったため、それを隠すために純和風の家に合わせて在庫品の竹を割り、麻ひもで編んで製作しました。

2枚目：玄関ホールにカウンターテーブルを造りました。
そこでパソコンの将棋をするご主人に向けて、明かり窓の光を和らげるために、障子を作りました。
カウンターの色も藍染め色であったため、障子紙にも青を使いました。
古い感じを出すために障子の桟にはブライワックスで色付けし、障子の桟は太めにして寄りかかってもこわれないようにしました。
桟の数は三五七の数を使い、長生きしてもらいたいとの思いで縁起を担ぎました。

1枚目：吹き抜け階段見下ろし

2枚目：店舗入り口　アンティーク加工ドアとモールテックス左官壁

3枚目：外観　サイディングの上塗装仕上げ。
5店舗目になるお店でセンスの良いお店作りをされてきているため、デザインにこだわりました。
普通の大工なら嫌がるであろう斜め壁とキャンティにしました。
もちろん、構造にも最大の配慮をしました。

4枚目：鉄骨階段を原寸からおこして製作しました。
段板はラフ仕上げのオークフローリングを張って遊びを取り入れました。

5枚目：店舗入り口正面壁にレンガ、その横にレジがああります。
レジ前は吹き抜けで鉄骨階段があります。
ここでも予算と職人魂が戦い、職人魂が勝ってしまい、結果、階段、レンガ、モールテックス（左官）を行いました。
お客様には喜んでいただいていると思っています。

1枚目：和室と台所を一つの部屋ＬＤＫにし、増築部分の屋根の一部にガラスをはめ込み、明り取りと、雨の流れる様子が見たいという要望に応えました。
アンティークが好きな方であったので、古材を新木場の古材屋から仕入れ、天井、窓枠等に使用しました。
また、テーブルも製作しました。
壁、天井はきなり色の砂漆喰仕上げとしました。
漆喰は古来の製造方法（海藻等を入れる方法）で左官屋さんに作っていただきました。

2枚目：洗面所が狭かったので、増築しました。
増築部分に排水管等があり基礎工事が困難のため、パネル式で床裏を仕上げ、束工法としました。
洗面所の鏡は、お客様のお気に入りのアンティーク品を加工、補強し、棚にはめ込み、スライド式にしました。

1枚目：純和室の建具を無垢板戸へ交換しました。（約40本）

2枚目：天井吊りパーテーションを桧材で製作しました。

3枚目：赤ちゃんが階段を上らないように衝立を作り設置しました。